代表的な趣味―スポーツや運動、旅行、絵を描くこと、料理、最近は動画やブログなどのコンテンツ制作も趣味の例として挙げられる。
しかし、どれも自分にはピンとこない。始めるハードルが高い。継続する金銭的余裕がない。そう思って、自分に合う趣味探しを諦めてしまっていないだろうか。
今すぐ、ゼロ円から始められる最強の趣味がある。ちなみに私はこの趣味をきっかけに3人も彼女ができた。
それは、手品だ。
誰もが持っている日用品から始められるのでお金がかからない。教材はYoutubeに無限に・無料で転がっている。コミュニケーション能力が鍛えられ、人前で何かをする自信も身につくというオマケ付きだ。
本記事では、私の体験談を踏まえていかに手品が最高の趣味であるかを説明しよう。新しい趣味に出会った君の人生は、今日からイキイキすること間違いなしだ。
まずは前提のお話。「趣味」にはお金がかかるという話を、私の実例を挙げて紹介しよう。
趣味:旅行の場合
私の趣味の一つは「国内旅行」だ。コロナ禍が収束した辺りから毎月のように行っている。
初めて見る景色、慣れない土地を自力で進み目的地に到着する喜び、そこでしか味わえない郷土料理…。経験するものすべてがキラキラと輝いており、日々の疲れを遥か遠くに吹き飛ばしてくれる。
しかし皆が想像するように、旅行にはたくさんのお金がかかる。
一泊の旅行で7万円、二泊するなら10万円を超えることもある。これを毎月継続するのはかなり厳しい。得られるものは大きいが、出ていく費用も大きくなることは間違いないだろう。
とても「誰にでもオススメです!」なんて軽々しく言えない。
趣味:カメラの場合
もう一つ話をしよう。私は社会人になってから、本格的なミラーレスカメラを購入した。
「これから旅行するときに綺麗な写真を撮れるといいな」という気持ちで、当時14万円もするカメラを購入した。(カメラ本体+レンズの値段。これでも値切ったのだ。)
結果としてはその後の旅行で大活躍。購入して良かったと心から思っている。
しかし、やはり初期費用の高さから万人にオススメすることはできない。私は良かったが、購入後そこまで活用する場面ができないということになったら最悪の出費だ。そのリスクを背負って、これからカメラを趣味にできるだろうか。否、ハードルが高すぎる。
世の中には「お金がかからない趣味」ももちろん存在している。ここではその代表例を挙げながら「新しい趣味」にふさわしいか、私の主観と独断と偏見で考えてみよう。
ランニング・ジョギング
準備するもの | ウェア、シューズ、継続する気持ち |
初期費用 | 0円〜(家にあるもので代用可) |
メリット | 初期費用が0円も可・健康に良い |
デメリット | 天候に左右される・行動、継続のハードル |
準備するものは家にあるもので代用できるだろう。新しく何かを買わなくても「とりあえず始めてみる」ということができる点が良い。
しかし、個人的には荒天時にやりたくない。そして、走ろうと思った日に荒天の場合はモチベーションが下がってしまう。また、始める前にウェアに着替えるのが地味に面倒なのだ。
「これから着替えを出して、着替えて、靴を履いて、外に出るのか…」
と考えると次第に腰が重くなっていく。そう、私は経験者なのだ。
読書
準備するもの | 本、電子書籍 |
初期費用 | 1,000円〜 |
メリット | どこでもできる・教養が深まる |
デメリット | 継続すると置き場所に困る・継続する限り出費は増える |
本を読むことは楽しい。著者が長年かけて積み上げた知恵の結晶をわずか数時間で享受することができる。教養が深まる。私は本を読むのが好きだ。
しかし、本はやがて部屋を圧迫する。ミニマリズムがある私にとってモノが増え続けることは苦痛に感じる。Kindleリーダー(電子書籍を読むための端末)を購入してみたが、狙ったページを行ったり来たりできない電子書籍は私に合わなかった。
また、本を読み続ける限り出費は増えていく。図書館に行くのも手だが、それでは「図書館で借りる・返しに行く」という手間が増える。徒歩30分の距離にある図書館に通う気には、私はなれなかった。
ゲーム(ソシャゲ以外)
準備するもの | ゲーム本体、ソフト、友達 |
初期費用 | 数万円〜 |
メリット | 初期費用さえ払えばずっと遊べる |
デメリット | 不健康・初期費用が高い・友達が必要 |
近年は「eスポーツ」などのおかげでその地位が昔とは異なってきている。競技性・創造性・スポーツマンシップが鍛えられるとして注目を集めているゲームだが、私も熱中していた。
これは特に私の話だが、誰かと繋がって遊ぶゲームが好きだ。モンハンやApexのような協力はもちろん、スマブラのような対戦ゲームにおいてもCPUよりは人間と、知らない人間よりは友人と遊ぶのが好きだ。
しかしこの場合、重大な欠点がある。友達と都合が合わない場合はあまり楽しめないのだ。
一人でやるゲームが好きな場合はこの点については無問題。しかし一般的なデメリットとして初期費用の高さ、長時間同じ姿勢であることの健康面への懸念などは避けられない。
ここでお待ちかね、今回の主役「手品」の紹介だ。新しい趣味として始めるにふさわしい理由を存分に紹介する。
手品は初期費用0円の趣味
手品の初期費用は0円である。
手品の道具は主にトランプ、小銭、スプーンなど、どこの家にも一つはありそうなものから始めることができる。この趣味を始めるにあたってわざわざ買い物に行かなくて良い点が魅力の一つだ。
ほとんどの人が「今すぐ」始められる趣味
手品を練習するのに、着替えはいらない。外が雨だろうが雪だろうが嵐だろうが関係なく練習できる。電車の移動中でも手品のタネをYoutubeで視聴できるし、楽器系の趣味のように「夜だから遠慮しよう」という制約もない。
そう、まさにこの記事を読んでいる今この瞬間から「まぁやってみるか」と動けるのだ。
始めた後の費用もかなり安価である
最初は家にある道具を使えば良い。そこで「あれ、もしかして楽しいかも」「本格的に趣味にしようかな」と思ったのなら次のステップだ。
マジシャンが使う道具を購入しよう。何もウン百万円する人体切断マジックの仕掛けを買う訳では無い。手品をするのに適したトランプやコイン、スマートに演じるためのマット、勉強用の書籍を購入するくらいだ。
この辺りの道具もかなり手頃な価格だ。(トランプなんて1,000円以下だ。)しかも、一度買ったら暫くは追加購入不要。趣味として本格的に始めた後でも出費はかなり抑えられるのは魅力的だろう。
実は自宅で一人でも楽しむことができる
手品は観客がいてこそ成立する。それに反論はない。つまり、「常に手品が披露できる訳じゃないから楽しめないのではないか」という意見もあるだろう。
この点については反論する。手品の楽しみは練習段階から始まっているのだ。
- できなかった技法ができるようになった瞬間の達成感
- タネを知る前は不思議で仕方なかった現象の仕掛けを知った瞬間の爽快感
- 「これを披露したら盛り上がるぞ…ムフフ♡」と妄想する時間
これらすべてを家に一人で居ながら得ることができる充実した趣味なのだ。
もちろん、人前で演じて成功したときの快感もたまらないのでぜひ一度は体感して欲しいと思う。
趣味「手品」の場合のデメリットを考えてみる
ここまで手品を推してきて、デメリットは何なのだろうか。正直私は手品が好きなのでデメリットが思い浮かばなかった。しかしそれは公平ではないので、巷で話題のChatGPTに「手品を趣味にすることのデメリット」を挙げてもらった。
ここではそのデメリットと、それに対する私の反論をお届けしよう。
ChatGPTの意見 | 私の反論 |
---|---|
練習時間が必要 | 上述のように練習も楽しい。 |
器用さや集中力が求められる | 器用さは重要ではない。集中力については、逆に手品を練習することで得られる能力の一つだ。 |
道具や教材のコストがかかる | 他の趣味と比較したか?安いぞ。 |
嫌な観客に当たると嫌な思いをする | それはそう。後述する。 |
ショー本番で失敗して恥をかくリスク | プロならともかく趣味だ。失敗も経験だと楽しもう。 |
「嫌な観客に当たると嫌な思いをする」ということについて、詳しく話そう。そしてこのやりとりをChatGPTとすることで思いついたデメリットがもう一つあったので、そちらも解説する。
デメリット①嫌な客に当たる問題
趣味とはいえ手品を披露していると、嫌な客を引くこともあった。
- 偶然タネを知っていたようで、大声で種明かしを話す
- 無理やり割り込んで進行の邪魔をする
- 特に何もしていないのに「今◯◯やっただろ!?」と騒いで急に手を掴んでくる
嫌な客一人に対してだけ手品を披露しているならまだ良いが、純粋に楽しんでいるお客さんが他に居る上でメチャクチャなことをしてくる場合は最悪だった。
しかし、このような場合にどうすべきかということは経験する内に学ぶことができる。「あ〜はいはいこのパターンの客ね。」と冷静に対処することで、最近は嫌な思いをすることなく快適に披露できている。
本ブログでは10年以上の私の手品経験に基づいて「こんなときはこうしよう」という対処方法もコンテンツとして更新していくつもりだ。
この記事をきっかけに「手品を始めてみようかな…」と思った君はぜひトップページをお気に入り登録して待っていてほしい。なお、更新情報はX(旧Twitter)でも発信するのでそちらのフォローも忘れずに願いたい。
デメリット②人生の楽しみの一つを失う
ChatGPTのおかげで思い出したデメリット。それは、人生の楽しみの一つを失うということだ。
手品をするということは、手品のタネを学ぶことだ。
手品のタネを学んでしまったら、もうその手品で君は驚かなくなる。感動することもなくなる。
「スゴイ!どうなっているんだ!?」というあのワクワクはもう得られないのだ。そう、知っている手品が増えれば増えるほど、観客として楽しむことができる手品が減っていくのだ。
逆にいえば、自分が楽しみを失う代わりに、その技術で今度は君が多くの人に人生の楽しみを与えるということだ。こんな利他愛に溢れた、素晴らしい趣味は他にあるだろうか。
ちなみに対処法はある。自分の専門分野を決めることだ。
例えば私はカードマジックを専門にしている。カードマジックはだいたい見ればタネがわかってしまうが、コインマジックについては知識が浅いので、未だに純粋に驚いてしまう。このように工夫して、人生の楽しみを残しておくのも悪くないだろう。
本記事は「お金がかからない趣味ということで手品が最高だ」という内容だが、手品が最高な理由は経済的な理由だけではない。手品をすることで得られるものは意外と多いのだ。
- 心理学を活用したトリックが多いので実生活にも応用できる
- 集中力が育まれる
- 手先が器用になる
- コミュニケーション能力が上がる
- 自信がつく
- 相手のことを考えて行動できるようになる
- 女性と仲良くなるきっかけになる
これらのうち一部をまとめた記事が既にあるので、参考にしてほしい。
手品をすることで得られるものについては今後も記事にして深堀りしていく。
ここでは、「手品を趣味にするメリットはお金の面だけではない」ということを覚えておいて欲しい。
お金がかからない趣味として私がイチオシする「手品」はいかがだっただろうか。
- 初期費用0円
- 本格的に始めても安い
- 今すぐに始められる敷居の低さ
- 手品を趣味にすることで様々なメリットがある
ということが伝わったのなら嬉しい。
「手品といっても、具体的に何をすれば良いのかわからない!」
と思った君は今すぐトランプを手に取ってみよう。
本ブログでは今後、手品(主にカードマジック)の実演やその講評(初心者向けであるとか、これは女性ウケが良かったとか)だけでなく、10年以上趣味で手品をしている私の体験談や教訓(こんな困った場面ではこうしたら良いとか)も記事として更新していく。
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